無機着色顔料の種類と特徴
無機顔料の種類と特徴
顔料には塗料に特別の特性をもたせる機能を持っています。その特性には『色』もあります。無機とは『自然界になる物』であり経年変化に極めて強いが、加工が難しいという特徴を併せ持っています。
色毎の顔料名、特徴は以下のとおりです。
白
チタン(アルタース型)
白色度が強い、耐候性が劣る、チョーキングを起こす、内部用、下塗り用
チタン(ルチル型)
隠蔽力が高い、耐候性が良い、外部用
亜鉛華
油の乾燥、効果を促進する、油性塗料用
リトポン
給油量が小さいので下塗り用
鉛白
油の乾燥、硬化を促進する、下塗り用、人体有害
塩基性硫酸鉛
防錆性あり、白色さび止め塗料用
アンチモン白
難燃性あり、防火塗装用
赤
カドミウムレッド
人体有害で使用されない
モリブデートオレンジ
耐光性が良い、表面被覆処理し、耐薬品性よく、外部用
茶色
べんがら
耐光性優れ安定性あり、粒子の大きさにより黄味~赤紫あり
アンバー
耐光性に優れる、耐酸塗料、絶縁塗料用
黄色
黄鉛
耐アルカリ性劣る、耐光性やや弱く黒変する、組成により淡黄~橙あり
酸化鉄イエロー
耐光性優れる、やや濁った黄色、外部用
チタンイエロー
淡黄色で着色力が小さい、光、熱、薬品に強い、焼付塗料用
緑色
クロムグリーン
黄鉛と紺青の混合物、色彩は光に強いが淡彩は弱い
クロムオキサイドグリーン
やや濁った色、耐熱、耐薬品性に優れ安定性あり、屋根用