良心的な業者の見付け方
良心的な塗装業者の見分け方
塗装は、業者選びですべてが決まります。
ですので、後で後悔しないためにも、塗装業者を選ぶポイントを十分に学んでください。
特に考えなければいけないことについて以下の4項目を説明します。
悪徳業者について
タウンページで業者を探す
管理会社から紹介された業者に頼む
友人からの紹介
悪徳業者について
新聞やニュースで悪徳リフォーム業者が連日問題になっています。リフォーム業界に限らず、どの業界にも悪徳業者というのは存在するものです。塗装も例外ではなく、リフォーム業界の常にトップクラスに入っています。
多くの塗装業者は、本当に誠実です。ただ、一部の業者は・・・。
このレポートが、オーナー様の塗装計画の手助けとなるだけではなく、暴利をむさぼる一部の悪徳塗装業者からオーナ様を守る助けになればと思っています。
飛込みの塗装業者
「ピンポーン」と呼び鈴が鳴ったので玄関のドアを開けてみると、突然、下記のように言い始めます。「お宅の家はこのままでは大変なことになります。雨漏りがするようになります。」または、「ご自宅の外壁のコーキングが傷んでいますね。塗装をしないと雨水が染みこんで家全体が痛んでしまいます。」などと、必要のない不安を煽り、工事をするように迫る業者です。
オーナー様のご自宅にこのようなような業者がきたことはないでしょうか?
普通に考えて、一切のアポイントもなく訪問してくる業者にきちんとした業者がいるはずもありません。このような業者の営業マンはみな口が達者です。こんなやり方をしていたら口が達者でないとそもそも契約が取れません。絶対に、引っかからないように注意して下さい。
極端に値引きをする塗装業者
例えば、あなたが見積書を見て、その業者に「150万円だと予算オーバーで高いです」と言ったとします。その際に「分かりました。では、半額の75万円でやります」、または、多少時間を置いてから『本部に特別の許可を取りました。本日契約を頂けるなら、●●万です。今すぐ、契約してください。』というように突然に、極端な値下げをしてくる塗装業者が実際にいます。
塗装は、材料などでかなりの調整(いわゆる手抜き工事)が出来てしまうものです。そして、お客様側には知識が全くありませんので、手抜きを見つけるのはほぼ不可能です。ですので、一つの目安として、「少し、値段が高い」と業者に言った際に“一気に値段を下げる”業者は避ける方が懸命です。
良心的な業者でしたら、あなたがお願いできる金額の範囲で、再度、提案内容を考えて、その金額の範囲内でベストな提案をしてもらえるはずだからです。
他社の見積りでそのまま工事をしようとする塗装業者
オーナー様がすでに塗装業者さんから提案されているとします。そして、次に会った別の塗装業者さんに「これは他の塗装業者の見積ですが」と希望を話し、「これと全く条件でで塗装工事をお願いすると、金額はどれくらいになります?」と業者に言ったとします。
それに対する回答が、「うちの会社でした、で、この会社の30%安い金額でやりますよ。うちは、お客様のことを考えて安くやりますから」などと言ってくる塗装業者。
これもかなり悪質な塗装業者だと考えていいでしょう。「同業者と全く同じ塗料、工法でやります」という自体、良心的な塗装業者ですとプライドもありますし、モラルの問題もありますし、普通はありえません。
失礼な事を承知で申し上げますと、すでに取った見積もりを他社に『見せる』という行為もモラルに反すると思います。ギリギリセーフなのが『匂わす』だと当サイトでは考えています。
第一、まともな塗装業者ならば、実績のある塗料、工法でやることが当たり前です。また、他社の見積書より値段を抑えるということは、目に見える部分は同じでも、基礎工事などの目に見えない部分に手抜き工事をするということです。
※どこかの材料費を抑えないと、価格は安くできませんのでこのような塗装業者は、工事も適当で、後々トラブルになる可能性があります。
塗装の場合は、下塗り、中塗、仕上げの3段階で塗装します。典型的な手抜きの方法は、中塗を省いてしまう方法です。下塗りの上にいきなり仕上げをしてしまうのです。 塗料代の安くなりますし、工程が少なくなる分人件費も浮かすことができます。
(*下塗りがシ―ラ―塗装の場合)
これを防止するためには、下塗りと中塗の色を変え、工程管理の条件に写真を毎日送ることを契約書に記載することをお勧めします
タウンページで業者を探す
タウンページ(電話帳)の“塗装”の欄を開きますと、「塗装業者」の広告がたくさん出ています。どの広告も、素晴らしいことがたくさん書いてあります。ですが、全く知識のないお客様が、「どの広告内容が良いか」は分かるはずもありません。
「とりあえず、電話して、家に来てもらおう」と思って、電話して、来てもらったら、上記の悪徳業者だったら最悪です。自宅に来てもらうまでは提案も受けることが出来ないので、広告ではどんな業者か全く分かりません。タウンページの広告を見て、塗装の依頼をするのは止めておいた方が良いと思います。
管理会社から紹介された業者に頼む
収益物件を購入されたオーナー様は、新設なら建設業者、中古なら管理会社から、塗装工事を提案され、塗装業者を紹介してもらうケースが多いと思います。
しかも、住宅メーカーまたは管理会社の紹介ですので、オーナー様も「この人(営業マン)の紹介なら安心だ!」と思うことでしょう。これは、もちろん、手抜き工事をする塗装業者だという意味ではありません。
きちんとした住宅メーカー、管理会社の紹介の塗装業者でしたら、きちんとした塗装工事をしてもらえると思います。ただ、値段が通常より高いのです。(相場より3~5割くらい高い場合もあります)。なぜ、通常より高いかといいますと、まず1つ目の理由は、住宅メーカー、管理会社へのマージン(紹介料)です。
上記でも、説明しましたが、住宅メーカー、管理会社から紹介された塗装業者さんの仕事内容が良くないとか手抜きだとか言う話ではありません。通常の相場より、値段が高くなるという意味です。
私は、相場の値段できちんとした仕事をやってもらえる塗装業者さんを、ご自身で見つけて、浮いたお金(おそらく数十万円以上)で、他の改修工事を行い、入居者に還元した方が良いのではと思っております。そのためにも、オーナー様自ら塗装業者を探されるポイントをこのレポートで学んで頂けれたら幸いです。
友人からの紹介
塗装を依頼するの場合に多いのは、友人からの紹介だと思います。もちろん、紹介された塗装業者を選ぶのは間違いではありません。友人が紹介するくらいですから、悪徳業者だという可能性もまずないでしょう。
その点では安心です。ただ、紹介の場合も実はデメリットがあります。紹介されただけに、もし、塗装工事が完成した後に、何か不具合があっても、紹介してもらった方の手前もあり、なかなか強く言うことが出来ません。
また、見積り金額など、明らかに相場より高くても、「高すぎる」ということは言えません。そして、提案を受けた後に、断るのにかなり気を遣います。下手に断ると、紹介してもらった近所の人との人間関係がおかしくなる可能性すらあります。 友人だけに顔を合わせる機会も多く、厄介です。
ですので、友人からの紹介は、上記のようなリスクがあるということを覚えておいて下さい。