防錆顔料
防錆顔料
塗膜にさび止めの効果を持たせる顔料。 錆を防止するには、次の2つの方法がある。
1)油類が防錆顔料と反応して金属石けんを形成し、塗膜に腐食抵抗せを持たせる方法
2)防錆顔料が塗膜外部から浸透する水分により分解し、アルカリ性となって防食効果を発揮する場合
防錆顔料の種類と特徴は次のとおりです。
鉛丹
比較的大きく沈降性あり。油性塗料のサビ止め材として使われ、油と金属石けんを形成する。船舶、鉄鋼構造物に使われる。
亜酸化鉛
比重は最も大きい、鉛丹より活性が強く自然放置で一酸化鉛となるので密閉保存し、2セット形で現地で調合する。船舶、鋼鉄構造物に使用する。
塩基性クロム酸鉛
金属との界面をアルカリ性に保持して防食効果を発揮する、鉄鋼構造物に使用する。
シアナミド鉛
比重が鉛丹と比べて軽く、塗料の塗装作業性が良い。大気中及び、塗装中の酸化成分と結合して不溶性の耐食化合物を形成する。鉄鋼構造物に使用する。
ジンクロメート(ZPC型)
比重は小さく、やや水溶性、合成樹脂系サビ止め塗料に使用、鉄鋼始め、特にアルミニウム、亜鉛等の非鉄金属へ付着性、防食性に優れる
ジンクロメート(Zto型)
比重は小さく、水溶性も低い。金属表面処理塗料として使用
鉛酸カルシウム
白色防錆顔料で白色サビ止め塗料に使う、特に亜鉛への付着性、防錆性に優れる、耐海水性があり、海浜地帯の亜鉛溶射鋼材に使用
ストロンチウムクロメート
黄色防錆顔料で電着塗料に使用