原価構成
原価構成
塗装工事を塗装業者に見積もると各工程ごとの費用を積算した見積書を提出してくれます。『一式』の見積もりは論外ですが、まずは、見積りに『どのような費用が発生するか?』を把握する必要があります。
もちろん、塗装業者もビジネスですので、見積書には個別費用に適正な利益が加算されています。塗装工事を行うために必要な経費は以下のとおりです。
工事費
労務費
これは、職人さんが作業を行う為に必要な費用です。 このなかには、外壁、屋根等の素地が傷んでいる場合、それを補修するための『下地補修費』、素地を下塗り材がよく接着するために高圧洗浄をして汚れを落とす費用に『洗浄費』、塗料を外壁、屋根に塗装していくための職人さんの工賃である『塗装工賃』が主な内訳になります。
足場組立(撤去)費用
塗装職人さんが塗装を行うための足場を組む、撤去するための費用です。足場をレンタルする場合は、そのレンタル費用もこの中に含まれます。
自社で足場を保有している塗装業者さんもいます。 これらの費用をまとめて『足場組立(撤去)費用』といいます。
現場経費
現場作業をするための経費、駐車料金、ガソリン代、廃材処理費用等一般管理費以外の諸雑費を『現場経費』といいます。この部分は、通常見積書には出てこない部分ではありますが、経費は掛かっているのです。
材料費
主材料費
塗料、溶剤、洗浄剤等、塗装をして消費するようなもの。大部分は、塗料の費用になります。 これを『主原料費』といいます。
副材料費
塗装は、塗料だけで行うことはできません。塗料を塗るための刷毛、ローラー、余分な箇所を塗らないためのマスキングシート、塗料飛散防止のための養生シート等のことをまとめて『副材料費』といいます。これは、使い回しができるものに関しては、見積には入っていない場合が多いです。
一般管理費
これらは事務所経費、販売促進費用のような塗装工事を支える業務を行うのに必要な労務、物品の購入の費用を『一般管理費』といいます。無料で見積をした時、お客さんには費用は請求しませんが、この『一般管理費』を使って見積の工数、パソコンの購入費用、印刷費用等を捻出しています。
これらが、塗装業者さんが塗装工事をするために実際に必要な経費になります。これに適正な利益を加えて算出したのが見積書になります。